北海道オホーツクの旬の海産物の美味しい食べ方をご紹介

北海道オホーツク・常呂町の冷たい海が育む海産物は、全国的にも高い評価を受ける極上の旬食材です。本記事では、実際に一次産地で取り扱っている現場の視点から、ウニ・ホタテ・牡蠣・秋鮭・ホッケ・北海シマエビなど北海道ならではの魚介類の旬と美味しい食べ方をご紹介します。

<目次>

    ※本記事は、北海道オホーツク・常呂町に本社を構え、福島郡山の直営店舗「海の市」にて北海道直送の鮮魚を販売する株式会社永田水産WSが監修しています。

    ホタテ

    北海道オホーツクの冷たい海でじっくり育つホタテは、ぷっくりと厚みのある貝柱と上品な甘みが自慢。常呂町産のホタテはグリコーゲンが豊富で、刺身でも加熱料理でもふっくらとした食感と濃厚な旨味を楽しめます。産直ならではの新鮮な貝柱の味わいをご堪能ください。

    ■ 旬の時期と漁期の特徴

    • 3月~5月:身は小さいが卵、白子が濃厚で美味しい時期
    • 6月:貝柱が大きくなり始める、中旬には最大サイズ

    ■ サロマ湖産ホタテの特徴

    • サロマ湖の栄養塩豊富な海水が流れ込み、粒が大きく、厚みと弾力がある
    • 稚貝は多くがサロマ湖内で天然採苗 → 長年の資源管理で安定品質
    • 常呂町沖は潮流が絶妙で、身入りの良さと繊維の細かさが両立している

    ■ 生ホタテと冷凍ホタテの違い

    項目生ホタテ(活貝・生冷)冷凍ホタテ
    透明感高い白っぽさが増す
    食感弾力があり滑らかねっとり
    風味磯の香りと甘み甘みと旨味が少し凝縮
    適性料理刺身・貝焼き刺身・フライ・バター焼き

    ■ ホタテの取り扱い豆知識

    • 貝柱の繊維は縦方向
       → 刺身は縦切りが基本(甘みと舌触りがより引き立つ)
       → 加熱用は横切りでもOK(均等に火が入る)
    • 下処理のコツ
       → 活貝は殻の裏からナイフを入れ、中腸線(黒い部分)を必ず除去
       → 貝柱の処理が大変な時は、軽く塩でもみ洗いをしてサッと茹でると臭みとぬめり簡単に獲れて楽

    ■ おすすめ料理

    • 刺身
    • 活ホタテの貝焼き(貝ごと焼いて磯の香りを楽しむ)
    • ホタテバター醤油焼き(焦がしすぎ注意、香ばしさと甘みを最大化)

    牡蠣(サロマ湖産)

    サロマ湖の豊かな汽水環境が育む牡蠣は、まろやかでクリーミーな甘みが特徴。
    常呂町産のサロマ湖牡蠣はクセが少なく食べやすく、初心者から牡蠣好きの方まで幅広くご満足いただけます。産地直送の新鮮な牡蠣の美味しさをぜひご賞味ください。

    ■ 旬の時期と漁期の特徴

    • 10月:子持ちで少し身が小さめ
    • 11月:実入りが良くなる時期、真牡蠣という種類で、味も濃厚
    • サロマ湖で育つ牡蠣はホテテと同様に、甘味成分が日本一豊富

    ■ 牡蠣に当たらないための注意点

    • 牡蠣はノロウイルス等による食中毒リスクを伴う食材です
    • 生食用と表示される商品は、紫外線殺菌や滅菌海水浄化などの厳密な殺菌処理を行っています
    • 一方で殻付きの牡蠣は基本的に生食はあまり推奨しません
    • 剥き身・加工済の生食用牡蠣を選ぶのが一番安全です

    ■ 蒸し牡蠣・半生での楽しみ方(加熱調理のポイント)

    • 蒸し牡蠣は短時間の加熱でもクリーミー感を十分楽しめる
    • 牡蠣殻をお皿代わりにする場合は、フライパンに少量の水を張り、蓋をして加熱する簡易蒸しがオススメ
    • いわゆる酒蒸しは必ずしも酒でなくてもOK
    • フライパンで水を少量張り、透明ガラス蓋越しに殻が開いた瞬間にすぐ取り出すと、半生に近い極上食感を楽しめます
    • 生食が心配な方は加熱用を短時間蒸して半生状態で食べる方法が安心

    ■簡単酒蒸しのやり方

    1. 牡蠣の殻をたわしてきれいに洗う。
    2. フライパンに殻を入れる。(多少被っても大丈夫)
    3. 酒(なければ水でもOK)30~50ml程を入れフライパンに蓋をする。
    4. 中火で8分~10分蒸す。
    5. 牡蠣の口が開いたら出来上がりです。(熱い牡蠣汁が開くとき出てくるので火傷に気をつける)

    ■ 他産地との違い 〜サロマ湖産の魅力〜

    比較項目サロマ湖産広島産・三陸産
    育成環境汽水湖(淡水+海水)外洋・内湾の完全海水
    塩分濃度やや低め(1.5〜2.0%)高め(約3%)
    味の方向性クリーミーかつ甘みが濃厚
    塩味が優しく旨味が凝縮
    磯の香りが強く濃厚
    塩味がしっかり
    苦味・渋味非常に出にくい個体差で渋味が出る場合も
    身の質感ふっくら、とろける口当たり締まり感・歯ごたえ強めの個体もあり

    サロマ湖産の牡蠣は、高品質ながらお手頃価格で、産直ならではの「質と価格のバランス」に優れた牡蠣として人気です。日常の食卓でも特別感を楽しめる贅沢食材として、多くのお客様に選ばれています。

    ■ おすすめ料理

    • 生食
    • 殻蒸し
    • カキフライ
    • 土手鍋

    ウニ

    ウニは北海道の夏を彩る最高級の海の幸。
    常呂町産のウニは流氷がもたらす栄養豊富な昆布を餌に育ち、クリーミーで濃厚な甘みが特徴です。塩水ウニならではの鮮度ととろける口溶けを、ぜひご自宅でお楽しみください。

    ■ 旬の時期

    • 流氷期明け後の4月から漁開始
    • 5月中旬ホタテ稚貝放流の関係で休漁
    • 6月から2週間ほど
    • 漁期が短く、希少なバフンウニ

    ■ 流氷とウニの味わいの関係

    • 流氷が去り、日光が海中に差し込むと昆布・ワカメなどの海藻が活発に繁茂 → これがウニの餌となる
    • 豊富な昆布が甘み・旨みを育む源泉
    • 流氷は春先にプランクトンの栄養源となる栄養を海に供給
    • 流氷の厚い年ほど昆布が豊かに繁茂し、ウニの餌が充実 → 旨みと甘みがより濃厚に育つ

    ■ 昆布の種類による味わいの違い

    • 常呂沖は利尻昆布系と日高昆布系の中間的な環境
    • 昆布の豊富さがウニの旨み成分に直結
    • 特にエゾバフンウニは昆布を好んで食べ、年によって身入りや甘みが左右される

    ■ サロマ湖産ウニの特徴

    • 流氷がもたらす栄養豊富なプランクトンと昆布で育つ
    • 甘み・旨みのバランスが全国屈指
    • 流氷明けの初摘みウニは希少性が高く高値で取引

    ■ 塩水ウニとミョウバンウニの違い

    項目塩水ウニミョウバンウニ
    保存方法海水濃度調整水に浸漬ミョウバン水に浸漬
    保存期間短め(数日)比較的長持ち
    味わい甘み・クリーミーさそのまま独特の渋味・苦味が出やすい
    身崩れ崩れやすい崩れにくい
    取扱い高級品に多いスーパー流通に多い

    ※ サロマ湖産は基本的に塩水ウニ中心

    ■ 取り扱い豆知識(美味しく食べるためのコツ)

    • スプーンはNG → 木ベラやシリコンヘラを使用(粒崩れ防止)
    • 食べる前に冷やす → 氷水の上に浮かせた小皿に盛ると風味キープ
    • 醤油・わさびは控えめ → 本来の甘みが際立つ

    秋鮭

    秋鮭は北海道の秋を代表する旬魚。
    常呂町沖で水揚げされる銀毛鮭は、ほどよい脂のりと身の締まりが絶妙に調和し、塩焼き・鍋・フレーク・いくら作りまで幅広く楽しめる万能な味わいが魅力です。
    産直ならではの鮮度と身質の違いを、ぜひご家庭でご堪能ください。

    ■ 旬の時期と漁期の特徴

    • 7月~8月下旬  銀毛鮭中心、脂乗りが最も高く、塩焼きや刺身向き
    • 9月中旬~10月中旬、卵(いくら)・白子が充実し始め、卵を楽しむ時期
    • 産卵前の鮭が最も脂乗りが良く高品質

    ■ サロマ湖産の秋鮭の特徴

    • オホーツク海で栄養豊富な小魚・プランクトンをたっぷり捕食して回帰
    • 脂乗りは適度に上品・筋肉質ながら柔らかい身質
    • 過剰に脂っこくならず、日本の焼き鮭文化に最適な個体

    ■ 各部位の特徴と食べ方

    【腹身(ハラス部)】

    • 鮭の腹の最も脂が乗る部位。皮下脂肪層が厚く、焼き上げると脂がじゅわっとあふれるのが特徴。
    • 塩焼き・西京焼き・干物に最適。高脂肪で濃厚な旨味。

    【背身】

    • 身の厚みが最もあり、適度な脂と赤身の旨味がバランスよく入る中心部。
    • ちゃんちゃん焼き・石狩鍋・ムニエル・鮭フレーク作りに最適。汎用性が高い部位。

    【尾(尻尾部分)】

    • 動きが多い部分のため、筋肉質で脂は控えめ。身の繊維が細かくしっとりした仕上がり。
    • お弁当用の焼き魚や煮付け向き。冷めても食感が崩れにくい。

    【カマ(胸ビレ付け根部分)】

    • 骨の周りに濃厚な脂とコラーゲンが多く、非常に旨味が強い希少部位。
    • 塩焼き・煮付け・カマ焼きにおすすめ。日本酒のおつまみとしても人気。

    【頭】

    • あら汁・三平汁などの出汁素材として非常に良質。目の裏や頬肉など、意外と美味しい可食部も多い。
    • 大きめの鮭の場合はカマと一緒に煮付けや汁物に。

    【白子(オス個体)】

    • 濃厚な旨味とクリーミーさが特徴。湯引き・煮付け・天ぷら等で楽しめる。
    • 秋の短い時期だけの季節食材。

    【いくら(メス個体の筋子)】

    • 産卵直前の筋子は皮が薄く、プチプチとした食感と甘みが極上。
    • 自家製いくら作りに最適。醤油漬けで鮮度抜群のいくら丼が楽しめる。

    ■ 秋鮭のさばき方・下処理・保存のコツ

    ① 頭の落とし方

    • 鮭は背骨よりも船の付け根(胸ビレと頭の関節部分)が硬い
    • 背骨を無理に切らず、まず胸ビレの付け根の関節部分に包丁を入れて落とすと頭が外れやすい
    • 切り離した頭部は、カマ・頬肉・あら汁用に活用可能

    ② 三枚おろし(大名おろし)の基本

    • 鮭は骨が柔らかく包丁の通りが良いので、薄刃の柳刃包丁や刺身包丁が最適
    • 背骨を中心に包丁を沿わせるように滑らせて三枚におろす
    • 背骨ごと丸ごと抜く「大名おろし」が漁師流で捌きやすい

    ③ 腹骨処理のコツ(塩焼き前提)

    • 腹骨(あばら骨)は薄くて取り除きやすいが、塩焼きの場合は腹骨を残して焼くのもおすすめ
    • 焼いた後の方が身が減らず脂の乗った一番おいしいところを楽しめる

    ④ 切り身のカット方法

    • 大型鮭の場合、まず中央で二つに分ける(腹・背ブロック)と扱いやすい
    • 塩焼き用切り身は背骨に沿って幅約2.5〜3cmでカットすると家庭用グリルに収まりやすい

    ⑤ 保存・冷凍のコツ

    • 切り身は一切れずつラップ+ジップ袋+冷凍が基本。冷凍焼け防止にしっかり空気を抜く
    • 急速冷凍が理想(家庭用ならアルミバットに並べて冷凍庫に入れると早く凍る)
    • 冷凍保存目安:約1ヶ月~3カ月以内

    ⑥ 塩振りの基本(塩焼き用事前処理)

    • 切り身の両面に薄く均一に塩を振る(多く振りすぎた時は、キッチンペーパーなどで軽くふき取ると失敗しても修正できます)
    • 塩を振ったら冷蔵庫で1時間〜半日寝かせる
    • 余分な水分(ドリップ)が出ることで旨味が凝縮される
    • 長期保存用なら塩をやや強めにして軽く水分抜き→冷凍保存も可能

    ■ オスとメスの違い 〜それぞれの美味しさ〜

    秋鮭はオスとメスでそれぞれ楽しみ方が少し異なります。

    オス(雄鮭)の特徴とおすすめ用途

    • 身質がしっかり締まり、脂乗りも安定
    • 身の水分が抜けにくく、塩焼きやムニエルに最適
    • 筋肉繊維がやや細かく、焼いた時の身ほぐれが非常に良い
    • 一本丸ごと購入できるなら、焼き魚用にはオスが特におすすめ
    • さらに、オス個体ならではの「白子」も収穫できるのが魅力。白子は湯引きや煮付け、天ぷらなどで濃厚な旨味とクリーミーな食感を楽しめます。

    メス(雌鮭)の特徴とおすすめ用途

    • 産卵期に入り、卵(筋子・いくら)をたっぷり抱えているのが特徴
    • 身質はオスに比べると若干水分が多めになるが、脂が抜けるほどではなく十分美味
    • 卵を自家製いくらに加工できる「二度美味しい」楽しみがある
    • 鍋料理・煮付け・石狩鍋など火を入れる料理にも適している

    ■ 自家製いくらの作り方(生筋子の処理方法)

    材料

    • 生筋子 … 1腹(約250〜300g)
    • 塩 … 約3%食塩(500mlの水に15gの塩)
    • 醤油ダレ … 醤油100ml・酒大さじ2・みりん大さじ2(好みで出汁追加)

    作り方

    1. みりん、酒を煮てアルコールを飛ばして、醤油と混ぜて冷ましておく
    2. ぬるま湯(約40℃)に塩を入れて、生筋子を指でほぐして卵を膜から外す
       ※筋子の膜の切れ目から、裏返す。湯に浸し、指で腹で膜をしごくようにして卵を剥がす。この時、少し強くても意外と卵はつぶれない。
    3. 3回をお湯を変えながら、血合いと膜を取り除いて綺麗にする
    4. 外れた卵を3%の塩水で数回やさしく振り洗いする
       卵の皮についた膜や汚れを落とし、透明感が出るまで繰り返す。
    5. ザルで水を切り
    6. 調合した醤油ダレに漬け、冷蔵庫で半日〜一晩寝かせる
    7. 完成したいくらは、冷蔵で1週間日以内に食べきるか、漬け汁ごと冷凍保存

    ※塩加減や漬け時間はお好みで微調整可能。作りたての自家製いくらは市販品では味わえないプチプチ食感と新鮮な風味が魅力です。

    ■ おすすめ料理

    • 塩焼き(軽く塩漬けして一晩寝かせると旨味倍増)
    • 石狩鍋(鮭の脂が出汁に溶けて絶品)
    • ちゃんちゃん焼き(鉄板で焼き上げる北海道漁師料理)
    • 鮭フレーク(焼き鮭をほぐして保存食に最適)
    • 自家製いくら醤油漬け(生筋子から漬け込む贅沢)

    ホッケ

    ホッケは北海道でも日常の食卓から贈答用まで幅広く使われる万能魚
    常呂町産の真ホッケは、ふっくらした身としっとり脂のバランスが絶妙で、焼き物・干物はもちろん刺身や煮付けにも。
    産直品ならではの鮮度と脂質の違いを、ぜひ一度お楽しみください。

    ■ 旬の時期と種類

    • 春〜夏が漁期、秋にかけて脂乗りがピーク
    • 特に北海道近海(オホーツク海沿岸)は脂がのった良質なホッケが水揚げされる
    • サロマ湖産は基本的に真ホッケが中心
    • 脂のりと身質のバランスが良く、刺身〜焼き魚まで幅広く使えるのが魅力
    種類特徴
    真ホッケ(マホッケ)北海道・オホーツク沿岸の主力品。身が締まり脂乗りも上品。
    縞ホッケ(シマホッケ)脂が強くジューシー感がある。

    ■ 冷蔵庫で作るソフト干物のすすめ

    実はご家庭の冷蔵庫を使って、ホッケを手軽に「ソフト干物」に仕上げることも可能です。

    【作り方の基本手順】

    1. ホッケを三枚おろし、もしくは腹開きにする
    2. 表面に塩を振りかけて10分ほど漬け込む
    3. 形のままで残っている塩がある場合は、キッチンペーパーでふき取る
    4. 清潔な金網やバットにのせ、冷蔵庫内でラップをかけずにそのまま1〜2日置く
    5. 冷蔵庫内の緩やかな乾燥環境を利用し、表面は適度に乾燥・内部はしっとりとした食感に仕上がる

    【ポイント】

    • 完全な乾燥ではなく、ふっくら感が残るソフトタイプの一夜干し風になります
    • 市販の干物より塩分控えめで、素材本来の旨味を楽しめる
    • 完成後は冷凍保存も可能

    → 市販の開き干物とはまた違った「家庭ならではの柔らかな干物」を楽しめます。ホッケの脂乗りが良い個体ほど、冷蔵庫干しでも美味しく仕上がります。

    ■ おすすめ料理

    • 開き干し焼き(ホッケの定番。中火でふっくら仕上げ)
    • 煮付け(甘辛醤油だれでご飯が進む)
    • 竜田揚げ(生姜を効かせて外サク中ふわ)

    にしん

    北海道・オホーツク海沿岸で水揚げされる新鮮な「ニシン」は、春先の漁が本格化すると脂がしっかりとのり、ふっくらとした身質と独特の旨味を楽しめる旬の魚です。福島・郡山の鮮魚店「海の市」でも、北海道直送のニシンを取り扱っており、鮮度の良さを生かした調理法が人気です。

    ■ニシンの旬

    北海道・オホーツク海沿岸では、春になると「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれるニシン漁が始まります。産卵のために沿岸に回遊してくるニシンは、時期によって脂のりや楽しみ方が少しずつ変わります。

    3月上旬(漁期スタート)

    ニシン漁は3月頃から本格化します。
    産卵のために沿岸へ群れが接岸し始め、まだ体力をしっかり蓄えた状態の個体が多く水揚げされます。

    3月下旬〜4月(産卵期)

    産卵期に入ると、卵(数の子)や白子を抱えたニシンが中心になります。
    抱卵したメスは煮付けにすると卵のプチプチ食感と甘辛ダレの相性が抜群。オスは脂がさらに乗りやすく、焼き物や酢漬けにすると旨味をしっかり感じられます。

    この時期のニシンは「数の子の原料」としても重要で、産地では水揚げと同時に数の子加工も行われています。

    7月以降

    産卵を終えた個体が増えてきますが、脂の乗ったオスの大型個体は美味しい。この時期も煮付け・竜田揚げ・甘露煮など、加工調理に向く魚が多くなります。

    8月~10月

    この時期は特に脂乗りが良く、「アブラニシン」と呼ばれるほどしっとりとした旨味のある身質が特徴です。塩焼き・刺身・煮付け・酢漬けと幅広い料理におすすめです。

    常呂町のニシン漁の特徴

    • 脂の乗りは8月〜10月が最盛期
    • 抱卵ニシンは春限定の旬の味覚

    ■ニシンの卵は「数の子」の原料です

    あまり知られていませんが、実は数の子(かずのこ)はニシンの卵です。
    産卵のために北海道沿岸に戻ってきたニシンは、お腹いっぱいに卵を抱えています。その卵を丁寧に取り出して加工したものが、私たちが正月などで食べる「数の子」として全国に流通しています。

    ■数の子の由来

    • ニシンの卵 → 数の子(卵の数が非常に多いことから「数の子」と呼ばれる)
    • 縁起物としても古くから重宝(子孫繁栄の象徴)

    ■市販の数の子と塩抜きのコツ

    市販されている数の子にはいくつか種類があります。

    種類特徴
    塩蔵数の子最も一般的。しっかりと塩漬けされて保存性が高い
    塩抜き済み(味付けなし)軽く塩が抜かれ、調理しやすい状態
    味付け数の子すぐ食べられる醤油漬け・出汁漬けタイプ

    ■塩蔵数の子の塩抜き方法

    1. たっぷりの水に数の子を漬け、冷蔵庫でゆっくり塩抜き(目安6〜12時間)
    2. 途中で2〜3回ほど水を交換する
    3. 完全に抜きすぎると風味が損なわれるのでやや塩気が残るくらいが美味しい
    4. 塩抜き後に好みで出汁醤油・かつお節・昆布などで味付けするとさらに美味しく

    ※ 塩抜きはゆっくり丁寧に行うのが数の子を美味しく仕上げるコツです。

    ■卵入りニシンの煮付けもおすすめ

    春先には卵入りのニシン(抱卵ニシン)が入荷することもあり、煮付けにすると卵のプチプチした食感と身の旨味が重なり絶品です。数の子に加工される前の「生の卵入りニシン」は、産直品ならではの楽しみの一つです。

    【卵入りニシンの煮付け例】

    • 甘辛の醤油ダレでゆっくり煮るだけ
    • 骨まで柔らかくなるまで炊くと最高のご飯のお供に
    • 卵のプチプチ食感が特徴

    ■脂ニシンは「別物級の美味しさ」

    特に春先の北海道産ニシンは脂がしっかり乗り、身の柔らかさと旨味のバランスが格別です。脂がしっかりのったニシンは別名「脂ニシン(アブラニシン)」とも呼ばれ、鮮魚店ならではの新鮮な状態で入荷するため、焼き物・煮付け・刺身・干物など幅広い料理で本来の美味しさを楽しめます。

    また、オスのニシンは脂の乗りが特に良く、ふっくらとした身質が特徴。油が滴るような脂のりはまさに旬の贅沢です。

    ■ご家庭でのおすすめ料理

    • 塩焼き(定番。中火でじっくり焼くと皮パリ中ふわに)
    • 卵入り煮付け(春限定の贅沢)

    北海道・オホーツク海沿岸では、年間を通じて多彩な種類の「カレイ」が水揚げされます。一言でカレイといっても、その種類によって味わい・身質・調理法が大きく変わるのが魅力です。福島・郡山の鮮魚店「海の市」でも、北海道直送のカレイ各種を取り扱っており、鮮度の良さを活かした様々な食べ方が人気です。

    カレイ類

    ■カレイは種類がとにかく豊富です

    カレイは日本近海だけでも40種類以上が知られています。北海道の水揚げが多い主なカレイは以下の通りです。

    種類特徴おすすめ調理
    マガレイ北海道の代表格。柔らかく上品な甘み刺身、煮付け、焼き物
    ソウハチガレイ身離れが良く脂も程よく乗る一夜干し、焼き物
    クロガレイ身質がしっかり、旨味濃厚煮付け、唐揚げ
    アカガレイ煮付け向きの定番カレイ煮付け、甘辛煮
    ババガレイ
    (ナメタガレイ)
    冬の高級魚。脂が極上煮付け、鍋、刺身
    イシモチガレイ
    (石持カレイ)
    小ぶりながら透明感のある白身。クセが少なく上品昆布締め、刺身、塩焼き、煮付け

    ■プチ豆知識:カレイとヒラメの違い

    • 写真はヒラメです。
    • カレイは右向き(口が右)・ヒラメは左向き(口が左)
    • 底生魚として砂泥に潜りながら生息
    • カレイは淡白〜旨味重視、ヒラメは高級白身の代名詞

    ■カカレイのさばき方は意外と難しい?

    カレイは平べったい扁平魚のため、一般的な魚と違って「五枚おろし」が基本になります。捌きにはプロでも最初は練習が必要と言われます。

    カレイの五枚おろし手順

    1. 白い背側を上にして、背骨に沿って包丁を入れる
    2. 上側左右の身をそれぞれ外す(2枚)
    3. 裏返して腹側も同様に外す(2枚)
    4. 最後に中骨を除去 → 合計5枚

    ポイント

    • 表裏で左右が逆なので混乱しやすい
    • 身が薄く、脂が乗ると柔らかいので慎重に
    • 店頭で捌きサービスを活用すると安心

    海の市(郡山店)では店頭で下処理・捌き対応も承っています。お気軽にご相談ください。

    ■カレイの旬と美味しさのピーク

    種類旬の時期
    マガレイ春〜初夏(産卵後の回復期)
    ソウハチガレイ初夏〜秋
    クロガレイ秋〜冬
    アカガレイ冬が脂のピーク
    ババガレイ冬〜早春
    イシモチガレイ春〜初夏が特に美味

    脂ののった冬のカレイは、魚好きが唸るほどの旨さ。特にババガレイの煮付け、マガレイの刺身、イシモチガレイの昆布締めは、鮮魚店直送ならではの贅沢な味わいです。

    ■ご家庭で楽しめるカレイ料理

    • 煮付け(アカガレイ・クロガレイに最適)
    • 一夜干し(ソウハチは旨味濃縮)
    • 唐揚げ(小ぶりカレイは丸ごと揚げもおすすめ)
    • 刺身(マガレイ・ババガレイ・イシモチガレイ)
    • 昆布締め(イシモチガレイは昆布締めに向く)

    北海しまえび

    北海シマエビは北海道内でも限られた地域と時期でしか水揚げされない季節限定の高級食材。常呂町・サロマ湖産のシマエビは、甘み・香り・プリプリ感の三拍子が揃い、まさに「浜の味」を家庭で手軽に楽しめる逸品です。
    産地直送ならではの鮮度と旨味の違いをぜひご賞味ください。

    ■ 旬の時期と漁期の特徴

    • 【初夏漁】6月下旬〜7月中旬
    • 【秋漁】10月中旬〜11月上旬
    • サロマ湖・常呂湖などの汽水域で季節限定の短期操業
    • 北海道でも漁期が極めて短く、希少価値の高いエビ

    ■ 資源減少と近年の漁獲状況

    北海シマエビは近年、資源減少の影響により禁漁期間や漁獲規制が設けられる年が続いています。特にサロマ湖などの主要産地でも、資源保護のために数年単位で禁漁措置が実施された時期がありました。

    こうした背景から、現在の北海シマエビは 漁期が短く、資源量も限られる極めて貴重な海老 となっています。都市部を含めた全国流通量も少なく、水揚げされた年・産地から直接購入できる機会そのものが希少 です。

    水産資源管理のもと、産地ごとに丁寧に資源回復に取り組んだ結果、徐々に回復傾向も見られますが、今後も安定した資源供給は決して約束されていません。
    まさに今、旬の時期に産地直送で味わえること自体が非常に貴重な体験と言えます。

    ■ 常呂町産・サロマ湖産の特徴

    • 汽水湖環境のため、磯臭さ・エグ味が非常に少ないクリアな甘み
    • 一尾一尾手作業で浜ゆで → 急速冷却 → 冷凍という徹底した鮮度管理

    ■ 北海しまえびの部位ごとの味わい

    • シマエビは基本的に殻ごと塩茹で済みで提供
    • 背ワタはごく小さく、一般的に取り除かずそのまま食べられる
    • 頭部は旨味が強い → 吸いながら食べるのも通の楽しみ方
    部位特徴とおすすめ
    身(尾部分)甘みが強く、プリプリ食感が最大の魅力
    頭部ミソ部分に濃厚なコク、吸いながら楽しむ
    軽くローストしてせんべい風にしても美味

    北海道の旬の海産物をお探しの方へ

    北海道の新鮮な海産物を使った業務用卸売をご検討の法人様、福島県郡山市周辺で新鮮な北海道直送のお魚は、郡山のベレッシュ内の「海の市」直営店舗またはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。永田水産WSでは現地の旬の水産物を安定して仕入れ、鮮度・品質にこだわった商品をご提案しております。

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